H29年度卒業生へ 先生からお薦め図書

一昨年前から私たち図書ボランティアが卒業生に贈っているものは、
この小学校でボランティアが朝の読み聞かせを行った「書名のリスト」と
先生方にご協力いただいて、オススメ図書のリスト。

そのオススメ図書は、毎月の「としょぽん通信」で1~2冊を紹介しました。
でも、紹介しきれない📚がまだまだあるので、一挙ご紹介。
中学生だけじゃないくて、大人も読みたいと思える本がいっぱいです♡


「ベーブ・ルース ~やくそくのホームラン~」(久米元一 著) 

小学校3年生の時に、200ページほどある分厚い本を夏休みに丸一冊読んだ記念すべき本。私は、この頃野球が大好きな少年で、この本を読んで深く感動したのを覚えています。ベーブ・ルースの人生についても書かれていましたが、子どもながらに逆境を乗り越えたすごい人だということもよく理解できました。この本のメインは、重い病気で病床生活をしているジョニーの見舞いに行って、ホームランを打つ約束をし、次の日見事に特大ホームランを打ちジョニーに勇気と元気を与えたシーンです。50年以上前のことですが、この本の内容は今でもよーく覚えている感動の伝記です。 (推薦者:IT前校長)


 「宇津木魂」(宇津木妙子 著) 

元日本代表ソフトボール部監督の著書です。あきらめないことの大切さ、辛いことにも立ち向かう根性を持つことの大切さが宇津木監督の力強い言葉で綴られています。 (推薦者:IC先生) 


「おおきな木」 (シェル・シルヴァスタイン 著) 

おおきなりんごの木と仲良くなった少年のはなしです。成長していく少年の願いをかなえるために、木は自分の実や枝をあたえて、最後に幹だけになります。自分を犠牲にして相手の喜ぶことだけを考える木は、本当に幸せだったのか。きっと読むたびに感じることが違ってくる本だと思います。 (推薦者:UY先生) 


「ジャーニー ~女の子と魔法のマーカー」(アーロン・ベッカー 著)

 …ある小さな女の子が手にした不思議な赤いマーカー。それは、描くと本物になるという魔法のマーカーでした。その赤いマーカーで女の子は不思議な世界へ冒険に出かけます。そんな女の子を最後に待っていたのは…? 一番最初にドアを描くのが素晴らしい!ページをめくるたび現れる不思議な世界、そして美しい色彩に思わず見とれてしまいます。この本は文字のない絵本です。それがまたいろいろな想像をさせてくれます。大切な人と一緒に読みたいと思う、そんな素敵な本です。 (推薦者:OH先生)


 「空想科学絵本シリーズ」(柳田理科雄 著)

 ウルトラマンが実際に存在したらどうなるか?タケコプターが実際に存在すると、実は恐ろしいことが…など、空想科学(SF)を科学的に考えると想像していなかった面白いことが起こるといった話を、分かり易く説明してくれた本です。理科が苦手な人も得意な人も、理科が大好きになること間違いなしです。ぜひ読んでみてください。 (推薦者:KH先生)


「つまんない つまんない」(ヨシタケシンスケ 著) 

この本はある少年がつまんないことをいっぱい考えるお話です。誰もが生きている中で、つまんないと考えたり、思ったりしたことがあったと思います。その少年が真剣につまんない理由を考えたり、大人はつまんない時どうしてるかを聞いたりして、「つまんないことがあるからこそ、おもしろいことが楽しくなる!」と気づく物語です。人生は自分次第でいくらでも楽しく変わると感じます。ぜひ手に取って読んでみてください。 (推薦者:SM先生) 


「ショートショートの広場」(星新一 著)

 読書がそれほど得意でなかった私が、小学校高学年頃に熱中してよんだ「ショートショートの広場」短編集。夜更かしをして、布団の中でよく読んでいたことを今でも覚えています。SF作家として有名な星新一。結末がどうなるのかドキドキしながら読んでいきました。短編なのですぐ読み終えることができ、読書が苦手という子にはおすすめです。でも、ついついもう一話…となって夜更かしをしていたような…。空想科学小説と言えば、星新一!!おすすめですよ。 (推薦者:TH先生) 


「吉四六(きっちょむ)さん」(寺村輝夫 著) 

読書するのが苦手だなぁと思ってなかなか集中して本が読めなかったのですが、この「吉四六さん」の本は夢中になって読み、あっという間に“初めて”一冊の本を読み終えた嬉しさが思い出に残っています。問題にぶつかった時に、「あ、そうきたかぁ」と思わせられる機転の効いた切り抜け方がコントのようでもあり本の楽しさが味わえます。本を読むのが苦手だなぁというときにもピッタリの本です。 (推薦者:NT先生)


 「へなちょこ」 (くすのきしげのり 作) 

「ええところ」の絵本で出てきたあいちゃんの「ええところ」を見つけてくれたともちゃんが主人公となったお話です。誰にだって苦手なことはあります。毎日、新しいことを学び、それまでできなかったことをできるようになろうとがんばっています。一生懸命に自分と向き合いがんばるともちゃんの姿に力をもらえる、そんな一冊です。 (推薦者:NM先生) 


「なんて素敵にジャパネスク」(氷室冴子 著) 

平安時代の常識にそぐわないおてんば娘が、政権を揺るがすような事件に巻き込まれるお話。笑いあり、サスペンスあり、ロマンスあり、冒険あり!平安時代に詳しくなれる…かも? 

「羽生結弦物語」 (青嶋ひろの 著) 

オリンピック代表候補、今や絶対王者の羽生君も最初からそうではなかった!夢を追いかけ、努力する大切さやその方法を知れる1冊です。 

「ミッキーマウスの憂鬱」(松岡圭祐 著)

 ディズニーの裏側、キャラクターの中は一体…?!キャラクターを巻き込み、ディズニーランド内で起こる事件の数々。…ほとんどTDRの裏側そのものです…(フィクションと書かれていますが…)。最後までハラハラドキドキです。守秘義務があるので、これ以上は言えません!(笑)

「旅猫リポート」(有川浩 著) 

サトルと猫のナナの旅物語。生命について、人生について考えられる作品です。最後…泣けます!猫好きの人以外にもぜひ読んでほしい1冊です。 
(以上4冊推薦者:NN先生)


 「子ども伝記全集 エジソン」(野村兼嗣 著)

 私が初めて読んだ伝記です。エジソンの生き方に衝撃を受けて、その後、様々な偉人に関する伝記を読むようになりました。電燈など数多くの物を発明したエジソンは、「発明王」として多くの人に尊敬されている偉大な人物ですが、小学生のころは「勉強ができない子」と周りの人から言われていたそうです。しかし、血のにじむような努力と仲間や家族の応援によって、「発明王」とまで言われる人となったのです。他の伝記を読む時も、その人は「どんな努力をしたのか」「何のために人生をかけたのか」に注目して読んでみてください。 (推薦者:MM先生) 


「インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸 684日 」(中村安希 著)

作者が26歳から2年間、ユーラシア・ アフリカ大陸を旅した記録がつづられ ている。危険な世界に自ら飛び込み、 無謀としか思えない旅を続ける。「その地域に生きる人たちの小さな声に耳を傾けること」。私には決して体験することのできない世界を見せてくれた本であった。 自分の知らない世界に、この1冊の本は連れていってくれた。 (推薦:YE先生)


「東京バンドワゴン」シリーズ(小路幸也 著)

 ちょっと変わった家訓に従い、季節ごとに起きる不思議な事件を解決していく物語。2013年にはドラマ化もされました。現在シリーズ第12弾!たくさん登場人物が出てくるのに、それぞれが個性豊かで魅力的で、愛と希望がたくさんつまっている本です。季節の描写や食事の献立も色あざやかで、素敵ですよ。 (推薦者:HS先生) 


「あたまにつまった石ころが」 (キャロル・オーティス(文)/ジェイムズ・スティーブンソン(絵))

 たまに「何でそれを?」というものを集める人がいます。でも誰かから見ればつまらないものでも、自分には大事なものって皆にもありませんか?自分の信じたことを続ければいつか「専門家」と呼ばれるようになるかもしれません。 (推薦者:司書・HMさん)


 「坂の上の雲」 (司馬遼太郎 著) 

ちょっと難しいかもしれません(6年生にも)。しかし、歴史を勉強して興味のある子なら、早目に読んでほしい小説№1です。明治維新を成功させて近代国家として歩みだした日本が、日露戦争勝利に至るまでのお話です。 (推薦者:FI先生)


 「アンネの日記」 (アンネ・フランク 著) 

例えば、口笛を吹くこと、走ること、誰かとお喋りをしながらご飯を食べること、etc。 皆さんは、当たり前だと思っていませんか?第二次世界大戦中、アンネと家族はナチス軍から逃れるためオランダのアムステルダムにある隠れ家で過ごしました。その時のことを書き綴ったものが「アンネの日記」として読むことができます。前述したことはアンネが「したい!」」と願ったことです。機会があれば、ぜひ「アンネの家」にもいってくださいね。現在は「物語のある博物館」として公開されています。(先生も一度行きましたよ。) (推薦者:FS先生) 


「あと少し、もう少し」 (瀬尾まいこ 著) 

いなかの中学校の陸上部。駅伝のメンバーは足らないし、顧問は陸上のわからない美術の先生。そんな中で、部長の日向は寄せ集めのメンバーで練習を始める。バラバラな6人のメンバーがそれぞれの思いを持ちながら、個人競技なのに駅伝という団体競技ができるのか、そして念願の県大会に出場できるのか。ただのスポコン物語ではないい物語。 (推薦者:YH先生) 


「きみの友達」 (重松清 著) 

主人公恵美は交通事故にあい、歩けなくなりました。その辛さ苦しさから、クラスメートに罵声を浴びせてしまい、クラスではぶられ、一人ぼっちに…。そんな恵美は、今まで一度も話したことがなかった内気でおとなしい由香と関わることになります。由香は腎臓が悪く入退院を繰り返す子でした。由香との出会い、そして別れ…本当の「友だち」とは何か、考えさせられる作品です。この物語にはたくさんの「友だち」が登場します八方美人の堀田ちゃん、お山の大将のブン、突如転入しブンの立場を脅かすモト、何をやってもさっぱりの「さえない」三好くん。それぞれが、いろいろなことに悩みながら生きているとても暖かいお話です。すべて短編で、小学生でも読みやすいです。最後にはびっくりのサプライズも…。 (推薦者:YY先生) 


「バッテリー I~V」 (あさのあつこ 著)

 何年か前にドラマ化もされた青春文学の名作です。文庫本にもなっていて、5冊を積んでみるとなかなかの読み応え!!と思うかもしれません。が、読み始めてみるとあっという間に、どうなるの、どうなるの…と進んでいきます。主人公は、最初は小学校6年生。確か、岡山県の山合の町に転校し、まるで運命的ともいえるキャッチャーの剛に出会います。息ぴったりのバッテリーを組むのですが、思春期の心の揺れからか、二人の絶妙のコンビネーションに少しずつヒビが入っていきます…。 中学校で部活にくたびれたり、友だちとの行き違いに悩んだら、図書室や本屋さんで手に取ってみてください。そうして、主人公や作者に元気をもらいまた好きな友だちとブックトークをしてみましょう。好きな本の話で盛り上がる友は最高です。 他に、以下の本もおすすめです。 
「夜のピクニック」(恩田陸 著):高校生の50Km遠足の話。 
「一瞬の風になれ」(佐藤多佳子 著):サッカー少年がリレーに挑む話。 
(推薦者:YY子先生) 


「ちがうねん」 (ジョン・クラッセン 作/長谷川義史 訳) 

関西弁で書かれている本で、とても読み聞かせするのが楽しくなる絵本です。お話の最後は絵だけで終わるため、結末を想像するのが面白いです。他にも「どこいったん」「みつけてん」などシリーズ化されていて全部読むとまた読みたくなる本です。 (推薦者:匿名)


 「アッシャー家の崩壊」 (E.A.ポー 著) 

日本の江戸川乱歩さんに親しみを持った、エドガー・アラン・ポーさんの作品です。 原文は英語で書かれていますが、英語特有のリズミカルさが場面、場面にちりばめられており、読んでいてとても面白いです。また、家とその家主の心情がリンクしており、まるで生き物のように動く(ように書かれている)家が注目のポイントです。中学校に入り、英語がどんどん本格的になっていきますが、英語に興味を持った方にお勧めしたい一冊です。 (推薦者:匿名) 


「地球博物学大図鑑」 (スミソニアン協会 編)

 世界中の動植物や鉱物などが、とてもきれいな写真で載せられていて、眺めているだけで楽しいです。自然にこんな形になるの?!という鉱物、自然でこんなにきれいな色なの?!という昆虫など、見たこともないものにたくさん出会えます。地球のすばらしさを感じられます。 (推薦者:匿名) 


「挨拶絵本」 (五味太郎 著)

 どういう時に、どんな挨拶をしますか? この絵本には、いろいろな挨拶が出てきます。 あいさつをすると、気持ちが前向きになり、その人とのかかわりがスムーズになるかも知れません。もし自分なら、どんなあいさつをするか。考えながら読むと楽しいですよ。 (推薦者:匿名) 


「マザー・テレサ」 

 貧しく苦しんでいる人のために自分の人生をささげ切った(マザー・テレサの)生き様から、強い意志と行動力、そしてとても深い人間愛を感じ取って、自分の生き方に本の一部でもよいから取り入れていってほしい。 (推薦者:匿名) 


「銀河鉄道の夜」 (宮沢賢治 著) 

私のおすすめの本は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」です。主人公ジョバンニ少年は、「星祭り」の夜、親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って旅をします。二人を乗せた列車は、いろいろな星座をめぐります。そして、列車が最後にサウザンクロス(南十字星)に停車した時、乗客達は賛美歌を歌いながら、列車をおりていきます。その時、気がつけばカムパネルラもいなくなっていました。実は「星祭り」の夜、カムパネルラは、川に落ちた友だちのザネリを救おうと自分も川に入ります。ザネリは助かり、そしてカムパネルラは行方不明になっていたのでした。二人の乗った銀河鉄道は、死者(の魂)を天国に運ぶ列車だったのでした。ジョバンニはカムパネルラに言います。 「…ぼくはもう、あのさそりのように、ほんとうにみんなのさいわいのためならば、ぼくのからだなんか百ぺんやいてもかまわない。」 「ぼく、もうあんなおおきなやみの中だってこわくない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもぼくたちいっしょにすすんでいこう。」 さて、東日本大震災(2011年)の後、東北では宮沢賢治(の生き方)が見直されていると言います。ジョバンニ少年は、どんな大人になっていったのでしょうか。悲しくもさわやかさが残るお話でした。 (推薦者:UA先生)



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